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2019年 9月 24日 リスニングの勉強法

皆さんこんにちは、早稲田大学社会科学部の杓井満太です。

今回は今まであまり触れられてこなかったであろう、リスニングの勉強法について書いていこうと思います。受験生の皆さんは受験校によってリスニングの必要性は変わりますが、これからの英語社会を考えればリスニング能力は絶対に不可欠ですし、高2生以下の生徒に関しては、受験で英語4技能が必須になるので、リスニングは絶対に避けては通れない道になります。普段リスニングについての練習法は聞かないと思うので、ぜひ参考にしてみてください。

 

まず前提として、リスニングで必要な力は2つあります。音を聞き取る力と、内容を理解する力です。前者は何の単語を言っているのか、後者はどんな内容の話をしているのかを理解するための能力です。

 

音を聞き取る力を鍛えるために最適な学習法は、シャドーイングです。英語の音声を流しその音声の0.5秒後くらいに音を聞こえるままに真似して音読する学習法です。シャドーイングのポイントは、内容などは考えず、聞こえてきた音をひたすらにコピーすることです。これをくりかえすことで、音を聞き取る力は飛躍的に伸びるはずです。まずはスクリプトを見ないで数回、その後スクリプトを見ながら音声と同時に、最後にスクリプトを見ないでもう数回、というのが僕のおすすめです。

 

次に内容を理解するために最適な学習法は、速読です。速読と言っても精読とは違います。普段皆さんがやるようなリーディングの勉強は、文章の論理関係に注意して接続語や指示語に着目し、筆者の主張を理解する、というものだと思いますが、ここでいう速読は違います。すなわち、べた読みでどれだけ早く内容がわかるかです。接続語とか論理の流れとかではなく、単純に文章の意味がどれだけの速さで理解できるかが大事です。文章を読むスピードを把握する物差しとして、wpm(word per minute)というものが存在します。一分間にどれだけの単語を読めるか、という物差しです。一日一長文、時間を計りながら自分がどれだけの速さで英文を読み込めるのか把握し、その記録を更新していくというのが良いでしょう。ちなみにwpmの目安として、300がネイティブの平均スピード、200がネイティブのスピーキングスピード、150がTOEICを時間内に解ききるスピード、120が有名私立大学の入試を解ききるスピード、100がセンター試験を解ききるスピード、50~60が平均的な受験生のスピードだそうです。

 

リスニングは鍛錬あるのみです。ポッと点数が上がるような裏技など存在しないというのが僕の考えです。どれだけ英語に触れてきたかがカギとなるものですので、今回取り上げた2つの能力、勉強法を意識して毎日コツコツと継続していきましょう!

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